大きな森の小さな伝説

さだまさし( 佐田雅志 ) 大きな森の小さな伝説歌詞
1.大きな森の小さな伝説

作詞:さだまさし
作曲:さだまさし

お前と一緒になったあとは 二人で大きな森へ行き
小さな小さな家を建てるのだ 丸太小屋に煙突つけて

森のシマリスやキツツキは 素敵な隣人になるだろうが
別に怖いわけじゃ無いが ヘビだけは苦手だからお前よろしく

それからお前は川へお洗濯に 俺は山へ炭焼きに
お前大声で下手な歌を歌う 俺は切り株でヴァイオリン

子供が出来たら勉強は 適当でよいから健康で
野兎追いかけ野菜を育てて 空と土とを愛するように

俺がブナの木やヒッコリーで 美味しい薫製作るから
別に怖いわけじゃ無いが ゴキブリは苦手なのでお前らよろしく

鹿肉の塩の加減覚えたなら 魚釣りを教えよう
明るく輝く瞳の子供達よ 爽やかで勇気があるように

地震 雷に 火事 嵐 力を合わせて乗り越えよう
誰かが病気になった時は 俺が担心で町の医者まで走る

花が咲いたなら野苺や キノコを採りに出かけよう
本当は怖いけれど森の熊だけは 俺に任せてみんなは逃げるように

月に誘われて 夜は丘に登り みんなで星を数える
雨の降る夜は窓辺にランプ灯し 静かに語り合うのさ

時は流れて全てを変えるだろう 子供は巣立ってゆき
俺とお前の二人に戻るだろう 初めの頃のように

お前は相変わらず川へお洗濯に 俺は山へ芝刈りに
お前大声で下手な歌を歌う 俺は切り株でヴァイオリン

大きな森の片隅で 綴る俺達の物語
小さな小さな伝説として 子供が語り継ぐだろう

俺達が居なくなっても 子供達よ胸を張って
俺達の墓を乗り越えて行け 新しい伝説のために


2.空色の子守歌

作詞:さだまさし
作曲:山本直純

雲の上に 何がある
雲の上に 空がある
空の涯てに 何がある
大きな夢が 眠ってる

青い空に 風が吹く
青い風は どこへゆく
片想いの はぐれ雲
好きなあなたへ 連れてゆく

つらい時には 涙が出る
涙の向こうに 何がある
笑顔の似合う あなたがいる
あなたは僕が 守ってく

海の上を 船がゆく
船の向こうに 陽が沈む
夕陽の涯てに 何がある
生まれ変われる 明日がくる


3.聖夜

作詞:さだまさし
作曲:さだまさし

こんなに 静かな 雪のふる夜は
私の心だけ 故郷へ帰る

みんなは 元気で暮らしているか
私の おもいが 聞こえるだろうか

静かに 静かに 雪のふる夜は
私の 愛だけが 道にまよう